羽子板ボルトの移り変わり

2016年6月1日

弊社の一番の売れ筋羽子板ボルトはZマーク腰高羽子板SB-E2の280ミリになります。

30年以上前の羽子板ボルトは、鉄生地のままでメッキなしの短冊をボルトにカシメて作った、太さが4分(1/2)の羽子板ボルトと、金融公庫仕様(短冊にボルトを溶接してユニクロメッキ)の2種類でした。

規格も統一させれていないため、地方や工場によって違う様々な羽子板が販売されておりました。その後、国の指導により統一規格のZマーク入りの羽子板ボルトが認定工場から発売されるようになり、全国どこでも同じ規格の羽子板が使われるようになりました。

Z-hagoita

当時はまだ、プレカットによる構造材の加工は少なく、大工さんが材木店の下小屋で柱や梁の仕口加工をノミによる手作業で行っておりました。

プレカットの普及に伴い羽子板はフラットから腰高に変わってきました。当時は腰高羽子板のことを、プレカット用の羽子板というう言い方もされておりました。

Z-koshidaka

近年出回っている羽子板ボルトは、Zマーク品は中国の認定工場が生産した物がほとんどで、国内産の羽子板ボルトは見ることができなくなりました。これも時代の流れででしょうがないのかなと、さびしくも思います。

又、近年ではZマーク品以外のメーカーオリジナル品の羽子板の割合が非常に高くなりつつあります。ハウスメーカーが最初に使い始めそれが徐々に一般の工務店さまでも使われるようになって来ております。

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メーカーオリジナル品はZマーク品以上の耐力性能を持ち、施工性も高く市場のシェアー率も近年あがってきております。

製品の特徴はさまざまですが、多くの製品が短冊の部分がZマーク品より短く小さくなっていて、柱の寸法が105ミリでも120ミリでも、どちらでも使用可能となってます。又、耐力を落とすことなく軽量化がはかられ取り回しも楽になったことなどから、大工さんにも大変好評で市場占有率を高めております。

弊社では、数多くのお客さまのご要望におこたえするため、多種多様の羽子板ボルトをご用意しております。また今後も新たな製品が開発されれば、もちろん在庫として取り入れ皆様のお役に立ちたいと考えております。

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