2016年度の地震保険附帯率、62.1%に上昇 ~損害保険料率算出機構~
2016年度中に新規に契約された火災保険のうち、地震保険も付けた「附帯」割合の全国平均が前年度比1.9ポイント増の62.1%と14年連続で上昇し、最近10年間で最も高い割合となったことが、損害保険料率算出機構の調査で分かった。地震保険は火災保険の加入が前提の保険であり、居住者の地震に対する意識の高まりが伺える。
地震保険の附帯率は年々上昇。東日本大震災が発生した2011年度に53.7%と5割を超え、15年度に初めて6割を突破した。都道府県別にみると、最も高いのは宮城県で86.4%。次いで高知県が84.8%となっており、この2県が8割以上。ちなみに熊本地震が発生した熊本県は前年度比10.5%増と二けた増の74.3%となり、初めて7割を超えた。
一方、2016年度の地震保険の世帯加入率(1月1日時点の住民基本台帳に基づく世帯数全体に占める割合)は30.5%となり、初めて3割を突破した。