住宅取得費、借入金が過去最高に ~一般社団法人 住宅生産団体連合会「戸建注文住宅の顧客実態調査」~
2016年度に住宅を新築した人の住宅取得費や借入金が過去最高になったことが、(一社)住宅生産団体連合会がまとめた「戸建注文住宅の顧客実態調査」(2016年度)で明らかになった。同調査は戸建注文住宅の顧客ニーズの変化を把握することを目的に、毎年実施しているもの。
全体の住宅取得費をみると、前回調査の2015度と比べ84万円アップの4,755万円、過去最高だった前年度を上回った。住宅取得費はこれで4年連続の上昇であり、増加に転じた2012年度と比べると600万円弱増えた。一方、土地代を除いた建設費は同じく84万円アップの3,454万円となり、こちらも4年連続の上昇となった。
一方、住宅取得で借り入れがある人の金額は3,893万円で、前年度を200万円上回り過去最高。逆に自己資金は前年度比82万円少ない1,318万円だった。
1世帯あたりの世帯年収は約30万円増えているものの、住宅取得費の増加を賄うことができず、借入金などを増やすことで対処している状況が伺える。