基礎断熱でシロアリ被害をなくすために
高気密・高断熱の高性能住宅を建てる上で
『基礎断熱工法』は非常に大切になってきます。
しかし、基礎断熱工法では従来の床断熱工法よりも『シロアリ』の被害が起きやすいといった問題があります。
どのような解決方法があるのか調べてみました!
基礎断熱工法って?
一般的な住宅では床下側に断熱材を充填する『床断熱』が多いです。
『基礎断熱工法』は立ち上がっている基礎部分に断熱材を貼ります。
『床断熱』が床下を外だと判断するのに対し、『基礎断熱』は床下を室内環境にするといった考え方です。
主に北海道などの寒冷地で普及していましたが、最近では全国的に採用されています。
基礎断熱をするメリット
- 暖かい家づくりができる
- 配管が凍結しにくい
- 床下空間の利用(床下エアコンなど)ができる
等があります。
※床下エアコン:床下から各部屋に設置された吹き出し口へ快適な空気を送る空調システム
基礎断熱のデメリット
- シロアリ侵入リスクが高い
- カビ発生のリスク
シロアリ侵入リスクが高い
断熱材の中を通ってシロアリが柱や桁に到達する可能性が高くなります。
また、断熱材の中を通り蟻道をつくらないため、発見が遅くなりやすいです。
カビ発生のリスク
基礎コンクリートは完成後約2年間、水分を発散します。
その水分が床下に滞留しやすいため、カビが発生しやすいと言われています。
シロアリの対策として、『防蟻処理された断熱材を使う』ことや『物理的処理を施す』ことなどがあります。
カビの対策には、床用ガラリなどを使用し床下の換気を行うことなどがあります。
基礎断熱工法2種類
基礎断熱工法には以下の2種類があります。
- 基礎外断熱:断熱を基礎の外で行う
- 基礎内断熱:基礎の中で断熱する
基礎内断熱より基礎外断熱の方が断熱効果が高いことが大きなメリットとしてあります。
しかし基礎内断熱よりシロアリが浸入しやすいため、賛否が分かれる工法となっています。
そこで、ご紹介したいのが『基礎外断熱対応のシロアリ対策品』です。
今回ご紹介するのは、物理的にシロアリを土台に近づけないようにする
『物理的処置』を行うものとなっています。
商品紹介
1つの部材で気密・断熱・シロアリ対策を実現!
シロアリ返し付き断熱気密パッキン
【しろあり保証1000 Joto基礎断熱工法必須部材】
・気密パッキン・断熱ブロック・シロアリ返しが一体化した画期的なパッキンです。
・長さを1,214mmにすることで従来品より設置回数が減り省施工です。
・専用のコーナー役物で、気密・断熱ラインの途切れやすいコーナー部の連続性が、より簡単に取りやすくなりました。
・土台寸法105角、404(204)、土台120角に使用してください。
シロアリの侵入をブロック!
基礎断熱工法用 シロアリ返し
【しろあり保証1000 Joto基礎断熱工法必須部材】
・物理的にシロアリの侵入をシャットアウト。
・万が一の時にも、シロアリが躯体へ上がらないようにシロアリ返しでブロック!
・裏面にはシロアリによる貫通や這い上がりを困難にするアルミ蒸着テープ
※基礎断熱工法用シロアリ返しと基礎断熱工法用断熱ブロックは、基本的にセットでご使用ください。
ヒートブリッジとなりやすい部分の結露を防止
基礎断熱工法用 断熱ブロック
【しろあり保証1000 Joto基礎断熱工法必須部材】
・結露を断熱ブロックで防止。ヒートブリッジとなりやすい部分の結露を、断熱ブロックで防止します。
・土台を湿気させないことで、シロアリのエサとなる土台の腐れを防ぎます。
・断熱ブロック留め付け具で、断熱ブロックとシロアリ返しをしっかり固定。
※基礎断熱工法用シロアリ返しと基礎断熱工法用断熱ブロックは、基本的にセットでご使用ください。
※断熱材の厚みに合わせて選定してください。
「基礎外側断熱工法」にも対応する透明性のある防蟻・防湿テープ
アリダンTテープ
・透明性のあるテープなので、基礎天端の墨出しがテープを通して確認できます。
・基礎からの湿気を防ぎ、土台の腐朽を防ぎます。
・2枚の防蟻・防湿テープを貼り合わせることで、土台と基礎との間の気密を確保します。
・断熱材を食害して上がってきたシロアリを、容易に土台・柱等に侵入するのを防ぎます。
おわりに
せっかく高性能住宅を建てたのに、シロアリに食べられてしまうのは悲しいですよね。
今回ご紹介した以外にも、様々なシロアリ対策方法があります。しっかり対策し、お施主様に不安を与えない住宅づくりを!
建築資材のご用命はぜひ匠の一冊に!