ホールダウン金物の選び方~必要な耐力を計算して選ぶ
2000年の建築基準法の改正により、木造住宅は金物による仕口や筋かいの接合方法が規定されました。大きな地震がいつ起こるか分からない日本において、住宅建築の際に特に気を付けたいポイントが耐震性です。今回は耐震性を高めるために必須である、ホールダウン金物の選び方についてご説明します。
ホールダウン金物の選び方は2種類
ホールダウン金物を選ぶには、以下の2種類があります。
- 建設省告示告示第 1460 号第二号のただし書きから接合金物を求める方法
- 建設省告示告示第 1460 号第二号の表から接合金物を求める方法
2.の場合、「壁・筋かいの種類(壁倍率)」と「柱の位置」の組み合わせから選ぶことになります。事前にN値計算で必要耐力を算出すれば、耐力が小さい金物で済ませたり、金物の使用量を減らしたりすることが可能です。
最近の主流はビスどめ
ボルトどめの場合、ボルトを通す穴によって柱に欠損が生じるため、最近はビスで留めるタイプの金物が主流です。短期許容引張耐力度(短期許容応力度)に応じて、15kN、20kN、25kN、35kNなどに分かれています。
おすすめホールダウン金物
タナカ ビスどめホールダウンU
ボルト穴加工や座堀り加工が不要のため、柱の欠損を防ぐホールダウン金物。U字型のクリアランスと角ビットビスの採用により、容易に施工可能です。
クリホールダウン
クリホールダウンⅢには、以下の2種類のサイズがあります。
40×150×t3.2㎜のKHDⅢ-15・20・25
40×195×t3.2㎜のKHDⅢ-30・35
いずれも板厚が3.2mmと薄くコンパクトで、アンカー穴がルーズなため現場での作業効率が向上します。
匠の一冊ではホールダウン金物を扱っております。必要な耐力を把握した上で、ビスどめのホールダウン金物を選ぶことがおすすめです。